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ブログ・船井総研ロジ
第317回:成長できる環境をつくる
2015年10月23日
今の時流で人気企業になるために最も重要な条件の一つは、〝成長できる環境〟があることです。20~30代の若手就労者を対象にした最近のアンケートでは、仕事に求めることとして、〝成長できる〟を挙げる人が多いのです。そのために、先進的な運送会社では各種技術の教育・研修プログラムの整備に力を入れています。非常によいことです。
ただし、本当に会社を〝成長できる環境〟にしようと思ったら、〝先生〟になる道をつくるべきです。各種教育・研修プログラムの講師・指導員を育成する仕組みです。
なぜなら、人は他人に教えなければならないとき一番勉強するからです。つまり、先生になることこそ最も成長できるステップだということです。
例えば、埼玉県に本社を置くS運輸会社では、新人ドライバーの初期教育における添乗指導員をライセンス制にしています。社内ライセンスを取らなければ、添乗指導はできないのです。
ライセンス取得テストを受験するためには、無事故・無違反、勤怠状況、デジタコの評価点など、全11項目の条件をクリアしなくてはなりません。その上で、筆記と実技のテストを受けて、やっと添乗指導員になれます。
さらに、添乗指導員になった後も、指導の成績によってランクが付きます。そして、成績によってはライセンスの失効もありますから、その後も努力を続けていかなくてはなりません。
新人を教えるプログラムとともに、先生を育成するプログラムを持つことが、〝成長できる環境〟をつくり、人気企業となる一つの正解だと思います。
(船井総合研究所・橋本直行)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は15年7月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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