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ブログ・船井総研ロジ
第348回:事故率と定着率の相関関係
2016年5月30日
船井総研では、今年から、安全・事故防止をテーマにした勉強会『完全事故ゼロアカデミー』を開催しています。去る3月12日に、第一回例会を開催いたしました。
その中のゲスト講演で、「新人乗務員の育成と退職率削減」「既存社員の定着率向上」により、事故は減少するというお話がありました。
以前から、今の時代、安全な会社でないと人が集まらないし、定着しないということを述べてきましたが、実際に明確な数字として表れています。
同社では、安心して働ける労働条件や福利厚生の整備、働きがいを感じる評価制度や役割の明確化などの様々な取り組みの結果、この5年間で新入社員の退職率が42.1%から20.8%へ、既存社員の退職率も21.3%から6.3%へと、社員の定着化が図られてきました。そして、それに伴い事故発生率も13.5%から7.0%へと約半減しています。定着率の向上が事故削減につながっています。
また、その逆も然りで、事故が減少し安全な職場環境になったからこそ、社員も定着するようになったという捉え方もできるでしょう。
もちろん事故の削減は社員定着率の問題だけではないですが、相関関係があることは否定できないでしょう。
つまり、事故が多くてお悩みの企業様は、事故削減に焦点をあてるだけでなく、いかにして社員の定着率を上げるかという切り口から考えてみてはいかがでしょうか。
逆に、離職率が高くて悩んでいる企業様は、いかに安全教育に力を入れ、安心して働ける職場環境を作るのか、という切り口から発想すると面白いのではないでしょうか。
なお、次回の完全事故ゼロアカデミーは、東京・6月18日(土)、大阪・7月9日(土)に開催いたします。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。電話03(6212)2934番まで。
(船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は16年4月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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