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物流ニュース
大阪ガスとヤマトシステム開発 SCMを共同推進
2005年8月23日
大阪ガスとヤマトシステム開発は23日、ガスメーターのSCMに共同で取り組むことで合意した。来年1月からの取り組み開始を予定しており、新たなメーター物流システムを共同開発することで、SCMによるガスメーターの在庫削減やコストダウン、生産性の向上を図っていく。
大阪ガスでは近畿2府4県の約670万戸に都市ガスを供給。
ガスメーターの取付・取替件数は年間約60—90万件で、毎日2000—5000件の工事が各地域で行われている。
メーターは約180種類あるうえ、受発注を人手で行っていることから、大阪ガスや工事会社、メーターメーカーなど、約330拠点全体で約15万台のガスメーターを在庫として抱えている。このため、メーター流通を改革し、在庫削減によるコストダウンと欠品抑制のためのフレキシブルな生産が課題となっていた。
ヤマトシステム開発では、まず、メーターの流通状況を個別に把握するため、宅急便で培った荷物の個別管理でのノウハウをメーターに応用し、大阪ガス向け個別管理システムを構築。
ガス設備部材での個別管理システムの導入は、業界初の取り組みとなっている。
一方、大阪ガスはPOS方式の考え方を活用し、日々の取替情報から発注量、在庫量のコントロールが可能となる需給管理システムと工事管理システムを一つに統合したPGRシステムを独自に開発している。
今回、ヤマトシステム開発の個別管理システムと大阪ガスのPGRシステムを組み合わせるとともに、ヤマトシステム開発が配送の一括管理を行うことで、在庫削減と欠品抑制を両立し、トレーシング機能を併せ持つ物流システムを構築。結果、平成15年に約15万台あったメーター在庫は約6万台となり、約11億円分の在庫を削減することが可能になる。また、運営コストも年間約2億円削減することとなる。 -
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