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物流ニュース
日立物流 資生堂物流サービスを28億円で取得
2006年12月15日
日立物流は14日、資生堂から100%子会社の資生堂物流サービス(神奈川県川崎市)の株式90%を取得し、資生堂の物流業務を一括受注すると発表。予定譲受価額は約28億円で、譲受日は2007年4月1日。日立物流にとって、日立グループ外顧客としては最大規模の受注となる。
同案件は、今年7月頃より協議が開始された。物流の効率化を進めたい資生堂に対し、子会社の譲受を含め、日立物流が得意とする「システム物流」を軸とした提案を行い、合意に至ったという。
資生堂物流サービスは、来年4月以降、日立物流の子会社となり、名称や社長等も変更される予定。なお、資生堂物流サービスが保有する全国8か所の物流施設はプロロジスが取得し、それを賃貸利用することで合意している。
現在、資生堂物流サービスは、資生堂の国内販売物流を100%手がけており、2006年3月期の売上高は約183億円。日立物流の子会社化後、当面は現行業務の効率化を目指すが、その後の展開として「調達物流への営業拡大」、「資生堂グループの海外物流支援」、「同業他社を含めた化粧品物流のプラットフォーム化」などを視野に入れる。
日立物流にとって、昨年のクラリオン譲受に続くM&A案件。14日に行われた記者会見で、同社の長谷川伸也執行役常務は、「従業員の幸せを重視した上で、資生堂グループの物流合理化と当社の売上アップを実現する。決して金融的M&Aではない」と説明。
また、鈴木登夫社長は「資生堂さんにパートナーとして選んで頂いたのは、日立物流のブランド価値を高める意味でありがたい。『2010年ビジョン』の達成に向けて、幸先の良いスタートが切れた」とした上で、「いまは、どのメーカーも物流の効率化を追求している。物流子会社を持つことが効率につながらない場合もあり、今回と同様の案件も複数進んでいる」と述べた。
◎関連リンク→日立物流 -
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