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物流ニュース
ドライバーの待遇は「平均月収手取りで30万円」
2008年1月22日
問題「日本で初めて温かい缶ジュースを販売する自動販売機は、どの場所に設置されたか」
答え「高速道路のサービスエリア」
――これはあるテレビのクイズ番組からの出題。自動販売機を設置したメーカーの社長が、短い休憩時間で震えながら「冷たい」ジュースを流し込むトラックドライバーを見て、「日本の物流を支えるドライバーに、温かいジュースを飲んでもらいたい」と思ったのがきっかけという。
その自動販売機は35年前、ポッカコーポレーションが開発。当時と比べてトラックドライバーの待遇は良くなったのだろうか。
平成19年に全ト協が実施した「プロドライバーの生活と意見」アンケートによると、ドライバーの平均月収は手取りで30万2370円。1か月の平均走行距離は1万km以上が3割を超え、ほぼ半数が「運転を生涯の仕事とは考えていない」としている。
全産業の平均賃金33万4910円(厚生労働省・平成17年調査)と比較しても低い水準となっており、運送事業者の年間平均労働時間は2260時間で、全産業平均の1829時間を大きく上回っている。
また、「30年前から運転者の給料は変わっていない」という声もよく聞く。35年前の73年当時、都・私バス運賃が40円。かけそば150円。大卒の初任給が6万3499円だ。
対して平均賃金は、大手運送会社で8万2000円(72年)。「入社してすぐに大卒以上の給料をもらえた。それが魅力的だった」とは昔をよく知る関係者の声。 -
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