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運送会社
三和シヤッター工業 断熱シャッターをフルモデルチェンジ
2008年8月28日
三和シヤッター工業は、冷蔵倉庫や配送センターの開口部に使う「断熱スライダー・NSチルド」を発売した。
同製品は、断熱性能を持つオーバースライダータイプのシャッター。従来製品は約10年前から販売され、多くのセンターで導入されている。今回は、顧客のニーズを取り入れた上で、環境と安全の両面から製品を見直し、フルモデルチェンジを行った。開発担当の開発技術部・商品開発二課の若松勇司課長(写真左)と武井均課長代理(同右)に話を聞いた。
新製品は、パネル内部に硬質ウレタンフォームを充填し、連結部に硬質樹脂材を使うことで断熱性能を向上。接合部分にリップゴムとパッキンゴムを二重に配し気密性を向上させるとともに、水やホコリの侵入も防ぐ。武井課長代理によると、「従来品と比べて、アルミタイプで32%の断熱性能アップを実現した」という。
また、シャッターの表面はリブをなくし、フラットタイプにした。これにより、ホコリや汚れが付着しづらくなる上、簡単に洗い流せるという。なお、断熱性を保持するための硬質樹脂は、結露の発生も防止。同課長代理は、「特に食品関連の施設は結露を嫌がる」とし、同製品なら「水が垂れるのを防ぎ、商品を衛生的に保てる」と自信を見せる。
断熱性と合わせて力を入れたのが安全性の向上。パネルの継ぎ目に指を挟まないよう、ピンチレス構造を採用。また、万が一ワイヤロープが切れても、シャッターが途中で止まる装置、S―ブレードも標準搭載。同社によるメンテナンスサービスも行っている。
今回のモデルチェンジを、同課長代理は「時代の流れ」と話す。食の安全への要求に対する衛生面強化はもちろん、環境意識の高まりに応じた断熱性向上など、同課長代理は、「(メーカーとして)こだわりを持って開発に臨んだ」と振り返る。
同製品はチルド帯に対応。昨年、クーリング帯対応の「NFクール」を先行して発売しており、温度帯に合わせて選べる。開口部の大きさに合わせて設計が可能で、素材も用途に合わせてスチール、アルミ、ステンレスの3種類を揃える。
参考価格は1台66万7000円(幅2500mm×高さ2750mm、手動式、スチールパネル)。新設・既存いずれの施設にも対応可能。
同社HPは、http://www.sanwa-ss.co.jp/ -
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