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物流ニュース
高速初のエコトイレ整備進む、100%自然エネルギーを活用
2008年9月17日
西日本高速道路は現在、国内の高速道路で初となる「エコトイレ」の整備事業を山陽自動車道・上下線の龍野西SA(兵庫県)で進めている。
省エネ化の促進と同時に、SA内の施設で消費する電力のすべてを、太陽光発電など自然エネルギーで賄おうとするもの。また、今後5年間をかけて管内にある約70か所のトイレを4C化(明るさ・清潔・快適・魅力的)する取り組みも実施しており、さらに高速道路ユーザーの利便性向上をめざしたい考えだ。
計画では、一般家庭の消費電力に換算して約65世帯分となる23万8000kWの年間消費電力をLED照明やインバーター換気扇、人感センサーなどの採用によって58%削減する一方、従来の42%にまで抑制した消費電力のすべては新しく導入する太陽光発電システム(最大発電量=100kW級)で供給する。
また、節水型便器を採用し、雨水利用により水道水使用量を半減。その結果、年間CO2削減効果は109tになり、これは、甲子園球場約23個分の森林が1年間に吸収するCO2削減量に相当するとのことだ。
男性トイレは9月末に部分オープン させ、太陽光発電装置の完成を含めた全面的な完成は12月下旬となる運び。
一方、西日本高速の管内にあるSA・PAの四分の一に当たる七十か所のトイレで進めている4C化事業では、かねて混雑が指摘されてきた女性トイレのスペース拡大や段差の解消、ゴムタイルの採用による床面の乾燥化などを実現する。
太陽光発電による電力供給については龍野西SAでの効果を検証する一方、最新の技術開発の状況も見ながら検討していきたい考えだ。 -
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