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物流ニュース
全国トラック運送事業者大会 1400人が集結
2008年10月6日
全ト協(中西英一郎会長)は9月25日、岩手県盛岡市で全国トラック運送事業者大会を開催、1400人が参加した。
「軽油価格高騰対策と荷主取引適正化」「省エネ・環境対策及び安全・事故防止対策の推進」「労働力不足問題と労働環境整備」の3つのテーマで分科会を実施。最後に「経済を元気にする本格的な景気対策の実施」など6項目を決議した。会場からは「行き過ぎた規制緩和」を指摘する声が相次ぎ、「不公正な競争市場」で苦しむ事業者の姿が浮き彫りとなった。
中西会長
東北6県ト協連合会の倉茂周典会長(宮城ト協会長)が「心のこもった情報交換と相互理解が何より必要と思う。3分科会では真剣な討議をお願いする」とあいさつ。
中西会長は前日行われた現地での「トラックの森づくり」に触れ、「植樹を通じて環境保全の意識向上に貢献できる。新しい『トラックの森』が大きく育つことを願う」と述べた後、8月26日に実施した全国一斉行動について「業界が直面する深刻な実情と適正運賃の必要性を広くアピールできた。何としても適正運賃の確保を実現しなければならず、最重要課題として経営者自身が取り組んでいかなくてはならない」と訴えた。
東北ブロックの正副会長が大会の正副議長団となり、倉茂会長が議長に、各副会長は副議長にそれぞれ就任、3分科会での討議に移った。
記念講演会では、早稲田大学大学院公共経営研究科の北川正恭教授(元三重県知事)が「価値前提の経営―立ち位置を変えて」と題して講演。「構造的不況業種、限界産業であっても真面目に努力すれば報われる社会にしなければダメ。そのためにはドミナント・ロジックを直すこと」と持論を展開。
3分科会の報告が行われた後、尾越竜馬福島ト協青年協議会会長が大会決議を朗読。「本格的な景気対策の実施」「適正運賃確保の断固実現」「高速道路料金の思い切った引き下げ」など6項目を満場一致で採択した。
斉藤政人岩ト協副会長が登壇すると、全員鉢巻き姿となって「燃料高騰に負けないぞ」「経営危機を突破するぞ」のシュプレヒコールに続き、「ガンバロー」コールを三唱。このほか鈴木賞に選ばれたエコトラック(大阪府門真市)の池田治子社長に賞状と記念品が贈られた。
次回開催ブロックを代表して、粟飯原一平四国ト協会長(徳ト協会長)が「大勢の参加をお待ちする」と呼び掛けた。 (土居忠幸) -
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