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ブログ・鈴木 邦成
第568回:国際物流におけるリスクヘッジ
2020年2月15日
貿易・国際物流と保険は密接な関係があります。万が一、貨物にダメージが発生した場合、その損失をカバーすることができます。
当然のことながら海上運送ならば、海上保険、航空運送ならば航空貨物保険をかける必要があります。なお、保険の契約には、個々の貨物ごとに個別契約を結ぶケースと一定の貨物をまとめて契約を結ぶ包括契約があります。
貨物の明細、数量、輸送手段、保険契約などをすべてはっきりさせて保険契約を結ぶことを確定保険契約といいます。それに対して、契約の内容をすべて確定させなくても保険契約を結ぶことがある。これを予定保険契約といいます。
輸送期間が比較的、長くなる海上保険では、期間を決めて保険契約を結ぶ期間保険契約と船舶の1航海を単位として契約を結ぶ、航海保険契約があります。
また保険期間の始まりと終わりを国際物流プロセスのどこに置くかも重要です。輸出者の倉庫から搬出されてからなのか、本船に積み込まれてからなのかで、事故が発生した際の保険のカバーを輸出者、輸入者のどちらが行うかも異なってくるからです。
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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