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  • ブログ・青木 正一

    第14回:管理者が現場を把握できない

    2006年5月7日

     
     
     

     次に、所長及び管理職のメンバーにヒアリングを実施し、現場視察の際に感じた問題点についてどのように考えているか、今後どのようにして改善していこうと考えているかについて確認した。驚いたことに所長、管理職共に、このような問題点についてはほとんど把握していなかった。把握していないばかりか、なかには「初めて知った」というメンバーもおり、現場と管理職との温度差が出ていることが改めて確認できた。


    何故、所長及び管理職は現場の問題点について把握できていなかったのだろうか。その理由はいくつか考えられる。
    1・事務所にいる時間が長く、実際に現場にいる時間が少ないため
    2・現場の作業員やドライバーに口頭での確認しかしていなかったため
    3・貼り紙を壁やホワイトボードに貼り出すことで十分であると考えていたため
     上記3つの中のどれが原因か 答えは3つ全てである。1については、多くのメンバーがB社を辞めてしまった結果、特に管理職は複数の部署を担当しなければならなくなっていた。そのため、自然と事務所内での作業が増えてしまっていた。 2については、事務所にいる時間が長くなってしまったため、注意事項についてしっかり守られているかの確認が口頭でしかできなくなっていた。作業員やドライバーからすれば、例え守っていなくても「守っている」と返答すればそれで済んでしまっていたため、正確な情報を得ることができなくなっていた。3については、荷物の取扱い方法や基本的な注意事項は全て壁やホワイトボードに貼り出しており、全従業員がそれらの貼り紙を注意して見ることになっていた。また、その内容については朝礼時に報告されることになっていた。しかし、結果としては現場作業員やドライバーからすると一度も注意されないのだから「自分は守っているから問題無い」という意識になってしまっていた。
     要するに、C営業所として守らなければならないことや注意しなければならないことについての指示は所長や管理者からされていたが、実際に守られているかどうかの確認は誰も行っていなかったのである。そのため、作ニ員やドライバーからの報告をそのまま正しいものとして受け取ってしまっていたのである。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    青木 正一

    株式会社日本ロジファクトリー
    1964年11月13日生まれ、京都産業大学経済学部卒。
    学生時代に数々のベンチャービジネスを行い、卒業後、ドライバーとして大阪佐川急便入社。1989年株式会社船井総合研究所入社。物流開発チーム・トラックチームチーフを経て、コンサルティングでは対応できない顧客からの要望を事業化するという主旨で1996年“荷主企業と物流企業の温度差をなくす物流バンク”をコンセプトに、物流新業態企業「日本ロジファクトリー」を設立。代表取締役に就任。

     主な事業内容として「現場改善実務コンサルティング」「物流専門人材紹介(ロジキャリアバンク)」「物流情報システム構築サポート(ロジシステムデザイン)」を行なっている。
    また、物流業界におけるコンサルタントの養成、人材の採用、育成、M&Aといったプロデュース業務も手掛けている。
    最近では、産業再生機構からの要請を受けるなど、「物流再生」に力を入れている。

     
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