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  • ブログ・馬場 栄

    第103回:ドライバーの健康管理

    2017年4月13日

     
     
     

     少子化や定年延長、人手不足の影響などもあってドライバーの高齢化がますます進んでいます。ドライバーの60歳は、まだまだ働き盛りになります。
     しかし、高齢になると「血圧が高い」「血糖値が高い」などの病気を患う割合が高くなり、健康起因事故に発展する可能性も高くなります。業務中に事故が起きたら、ドライバー本人だけの責任ではなく、会社の社会的責任も必ず問われてくるのです。そのため、高齢ドライバーの労働環境や健康状態については、若いドライバーよりも細心の注意を払わなければなりません。
     具体的にすぐ対応できることとして、出勤時に血圧をチェックすることがあげられます。ある会社では「出勤してきたドライバーの顔が真っ赤だったので、血圧をチェックすると数値が230近くあり、危険なのでその日は帰ってもらった」という事例がありました。そのまま乗っていたら運転中に脳卒中・心不全で倒れる可能性もあり、会社としては正しい判断でしょう。


     また、本人が自覚していなくても視力が衰えてきます。免許証更新の検査とは別に、定期的に視力をチェックすることも必要になるのではないでしょうか。
     確かに血圧、視力の検査をする法的義務はありませんが、ドライバーの健康管理は事故を起こしたときのリスクまでを考えて行うことが大切になってきます。
     また、健康診断を行った際に異常が見つかることもあるでしょう。しかし、そのドライバーに再検査を勧めても、忙しいことを理由になかなか病院に行かなかったり、そもそも持病を隠そうとするドライバーもいるかもしれません。
     とはいえ、「ドライバーが病院に行かない」「診断結果を見せない」からといって、会社の健康管理義務が免除されることはありません。病院に行ってくれないドライバーを放っておき、万一そのドライバーが事故を起こせば、責任を問われるのは会社になるのです。
     そこで、「会社が勧めたら診察・検査を受け、診断結果は会社が把握する。従わない場合は何らかの処分をする」ということを会社のルール(就業規則に記載)としておきます。受診を渋るドライバーには就業規則を示し、業務命令をかけて診察・検査を受けてもらうようにする会社の強い姿勢が必要となります。
    (保険サービスシステム株式会社・社会保険労務士・馬場栄)

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    馬場 栄

    保険サービスシステム株式会社 社会保険労務士


    年間約300社の経営者の相談・アドバイスを行っている。中小企業の就業規則や残業代など、幅広い労務管理のアドバイスに高い評価を得ている。

     
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