通販物流サービスの営業アプローチで、セミナー営業スタイルは、非常に効果的な戦術です。理由は、知的好奇心が強く、新しい取り組みにも抵抗感の薄い顧客層と出会えるからです。

　セミナーの対象顧客は、ネットショップです。ただし、ここで物流コストダウンをテーマにするのは、あまり望ましくありません。なぜなら、ネットショップの平均的な企業規模を考慮すると、小さいがゆえに、コストダウンよりも売り上げアップへの興味が勝っていることが多いからです。
　ですから、趣旨は「ネットショップのための売り上げアップセミナー」にします。そして、付帯講座として「物流コストダウン講座」を中に入れるとよいでしょう。売り上げアップのノウハウを話す講師は、実際に好業績を上げているネットショップの運営責任者、またはそれをお手伝いしている経営コンサルタントなどに依頼するとよいと思います。例えば、先日行われた、Ｓ倉庫様主催の「通販物流セミナー」で、船井総研の中山裕介が講演した内容項目は次のとおりです。
　「売り上げが伸びる『集客力×売場力×接客力』の強化方法！」「転換率１０％を目指すランディングページの作成手法」「リピート率を向上させるための同梱ツールとは」「抜群の費用帯効果！　リスティング広告で伸ばす売り上げアップ手法」「売り上げも利益も伸ばしているショップがやっていることとは」「自社サイトで３００万円以上売るために必要なものとは」
　ネットショップの方々が最も興味のありそうなところを主テーマに挙げるのがポイントです。本セミナーでは、第一講座は船井総研・中山、第二講座はＳ倉庫のＩ社長が「物流コストダウン」をテーマに講演し、参加企業向けに用意した「物流診断メニュー」の申し込み率も２２％と高く、多くの案件が発生しています。セミナー営業スタイル、ぜひ実行してみてください。
（株式会社船井総合研究所・橋本直行）
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は11年9月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。