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ブログ・船井総研ロジ
第133回:アスファルト100%再生舗装工事ビジネス
2012年3月6日
土木工事の一つである舗装工事。ここにも新たに環境ビジネスが誕生しています。熊本県熊本市にある株式会社九建。この会社では移動式のアスファルト再生プラントを用いたアスファルト100%再生舗装工事「ASRR(アスル)工法」を用いた舗装工事ビジネスを展開しています。
一口に舗装工事と言っても様々な種類が存在します。一般道路や駐車場、歩道、景観意識の舗装など場所や場面によってアスファルトやインターロッキング、コンクリートなどの材料が使われて舗装工事が行われます。その中でも最も多く工事されるのが一般道路や駐車場の一部であるアスファルトによる舗装工事です。
アスファルト舗装工事にはその名の通りアスファルト合材が使用されます。アスファルトコンクリート合材の再生利用については昭和50年代にかけて技術研究が活発に行なわれ、平成3年ごろから、導入が増えはじめました。平成17年には、再生資源化率は約98%以上となり、現在ではほぼ全てのアスファルト塊やコンクリート塊は再生利用されています。
そんな中、九建社では原位置でアスファルトを再利用し、舗装工事においてその場で利用するという工法を開発。環境意識が高まる昨今、新たな環境意識を高めた工法として、現在全国で施工対応を実施しようとしています。
この工法の特徴としては大型工事ではなく、300平方m~1,000平方m程度の小型工事向けであるということです。プラントを用いた工法となるため、処理にはある程度の時間が必要となります。また1日で再生できるアスファルト量にももちろん限界はあります。つまり小型工事である敷地内駐車場や、一般道路の一部補修などにおいてその特徴を最大限に発揮するのです。
物流業において道路はなくては成り立たないもの。そして物流拠点においても駐車スペースは必要不可欠。クラック等によりデコボコとなった道路では大切な荷物への影響も懸念されかねません。そんな時に対策する一つの施策としてこの「ASRR工法」による環境舗装工事を利用・ご提案してみてはいかがでしょうか。
(株式会社船井総合研究所・小川宏明)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は11年4月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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筆者紹介
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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