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ブログ・船井総研ロジ
第174回:倉庫見学会で受注率を上げる
2012年12月11日
見込み客と効率よく出会う方法に、倉庫見学会の実施があります。その名の通り、荷主企業や営業先・見込み客に自社の倉庫に来てもらい、倉庫内や設備、取り組み事項などを見てもらうのです。言葉や営業資料を使って説明するよりも、実際に見てもらう方が、自社の強みを伝えやすいでしょう。
倉庫見学会を開催するにあたってのポイントは三つです。まず、現場の5Sです。当たり前ですが、大前提として5Sがいきわたっていること、社員教育をしっかりし、元気なあいさつや、しつけ・マナーが徹底されていることが必要です。そうでなければ逆効果でしょう。これらをクリアしている企業は、見学してもらうことで間違いなく受注率が上がります。
二つ目に、集客のためのフックです。倉庫の見学だけなら個別にいつでもできるので、その日に参加する必要性がありません。そこで、倉庫見学だけでなくセミナーも併せて開催したり、見学会に参加された方限定で特典をつけたりするなど、その見学会の日に参加しなくてはいけない理由をつくるのです。
そして三つ目に、タイムスケジュールです。見学会のスケジュールとして、昼食をはさむこともポイントです。ご飯を食べながら、ざっくばらんな話をすることで、より参加者との距離が縮まるでしょう。また、朝一番から予定を組み、朝礼や清掃から見学・参加してもらうことも有効です。
倉庫見学会の効果としては、荷主の獲得だけではありません。何より従業員の意識が変わります。お客様から見られているという感覚が、働いている意識を変えさせ、現場を強くします。社員教育にも最適なのです。
もし今すぐできなくても、社員の方に「半年後に開催する!」と宣言して、それを目標に現場を改善していけばいいでしょう。ぜひ一度、チャレンジしてみてください。
(株式会社船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は11年12月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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