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ブログ・船井総研ロジ
第1766回:アパレル業における物流改善
2013年1月1日
物流改善を行う際、その業種ごとの特性にあった提案が必要になります。今回は、アパレル業における物流改善のポイントについて書かせていただきます。ポイントは、いかに売れ筋を切らさない体制をつくるかであると言えます。
一般的にライフサイクルは、衣食住の順に進んでいるといわれ、「衣」すなわちアパレル業界というのは最もライフサイクルが進んでいます。一言でいうと、お客様の飽きるスピードが最も早い業界ということです。だから物流という切り口では、売れ筋を切らさないスピーディーな体制を構築することが最も重要であるといえます。
スピーディーな物流体制を構築するために、物流強化プロジェクトで実施する内容を書かせていただきます。まず、プロジェクトのパートは調査編と提案編の二つに分かれます。調査編で現状の実態を把握しますが、この際に使用する分析手法として3C分析を実施します。3C分析とは、「市場(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」の頭文字のことで、主に自社の戦略を考える際に使用します。しかし、物流強化プロジェクトの場合、競合、自社は同じですが、市場(customer)を店舗とし、店舗が求めていることをアンケートを実施して分析します。
提案編では、いかに物流情報と実際の物流をリンクさせるかを提案します。物流情報と実際の物流がリンクしておらず、問題が発生する状況とは、仕入れ先から商品は発送されているが、買い付けたバイヤーが各店への振り分け数を物流センター側へ伝えておらず、物流センター内でモノが停滞するといった状況がそれに当たります。
このような状況を未然に防ぐため、顧客(店舗)からの要望を把握し、情報と物流をリンクさせる。この二つの施策がスピーディーな物流体制を構築する要因となります。
(株式会社船井総合研究所・前田トモキ)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は11年12月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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