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ブログ・船井総研ロジ
第185回:通販物流事業新規立ち上げ時のMD戦略
2013年3月6日
通販物流の新規立ち上げ時におけるMD戦略について書かせていただきます。まずMD戦略とは何かというと、商品やサービスを販売したいターゲットに対して適切な場所、タイミング、価格、量で供給することを指します。具体的には、ネットショップに対して通販物流サービスを提供するにはどうすればよいかを考えることですが、今回は、通販物流サービスの作り方及び、価格設定の仕方に絞って書かせていただきます。
まず、通販物流サービスという打ち出し方では、まだまだターゲットが絞り込めていませんので、業種を決めます。例えば、アパレルに絞るとすると、アパレル通販物流サービスという名称になります。
次に内容を、どのように決めるかですが、まずアパレル物流を実施している会社のサービスをWEB上から一覧化します。以下は実際に調べたサービスの一部です。納品代行、X線検針、磁気検針、入出荷検品、品質検査、プレス加工、在庫管理、仕入伝票発行、値札付け、返品再生、棚卸しなど、業種に特化したサービスを全て網羅します。
最後に価格設定ですが、WEB上に公開されている価格を全て拾います。検品100円、検針20円、補修100円、洗濯ネーム付け替え30円、海外洗濯ラベル解読300円、仕上げプレス100円、リフレッシュ30円(全て1点あたり)など、他社の価格を分析し、自社の価格を決定します。この際に注意すべきなのは、入荷検品、出荷作業、同梱などの基本的なサービスはパッケージ化して500円とし、それに加えてオプションとして、上記のサービスを追加という見せかたにすると、お客様は割安感を覚え、問い合わせしやすくなります。
以上のような流れで通販物流サービスを業種特化させ、内容と価格を決定します。これらの決定事項をもとにWEBサイトやDMでサービスを打ち出し、案件の創出を図ります。
(株式会社船井総合研究所・前田トモキ)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は12年6月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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