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ブログ・船井総研ロジ
第193回:マーケティング3.0への挑戦
2013年5月1日
近年、「○○バージョン3・0」という言葉をよく耳にしますが、経営の世界でもバージョン3・0が重要になってきています。
日本におけるマーケティングは、高度経済成長期を経てバブル崩壊、そしてリーマン・ショックから東日本大震災を経験し、大きな変化が出てきています。弊社執行役員の菅原は、これからのマーケティングに必要なのは「コミュニティ」だと述べています。バージョン1〜3で表現すると、以下のように言い表せます。
マーケティング1・0=「こちらから積極的に営業をかけるプッシュ型営業モデル」(バブル崩壊までの成長期、物不足の時代には有効)
マーケティング2・0=「顧客から手をあげてもらうプル型営業モデル」(バブル崩壊以降の物が売れなくなった時代に急速に広まった手法)
マーケティング3・0=「顧客と会社が一体化するコミュニティ型マーケティング」(縮小する日本経済の中での新しい手法)
マーケティング1・0の時代は20年程前にすでに終わっていますが、物が売れない時代の営業手法である2・0に加え、東日本大震災以降、急速に3・0が重要視されはじめています。この3・0とは、顧客と会社が一体化し、顧客がその企業の経営理念や方針、考え方を含め、商品・サービスを好きになってくれて、顧客を拡大してくれるモデルです。これは、対事業者向けでも同じことが言えます。自社の考え方を理解してくれる企業に対し、対象企業の考え方も理解しながら、その企業の方針や戦略と一体化して商品・サービスを購買してもらうモデルが重要度を増しています。
自社でマーケティング3・0にチャレンジするには、どのような方法があるか、ぜひ考えてみていただければと思います。コミュニティ型マーケティングのポイントは、また次回ご紹介いたします。
(船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は12年7月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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