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ブログ・船井総研ロジ
第200回:カラフルな現場
2013年6月19日
大阪に本社を構える、ある通販物流会社の現場では、カラフルなダンボールを使用して棚割をしています。黄色、赤色、ピンク色、緑色と物流倉庫とは思えない色とりどりな現場となっているのです。
その目的は、無地の茶色のダンボールばかりの現場では味気ないので、現場スタッフの方が少しでも楽しんで仕事をしてもらい、作業効率を高めるためとのことです。
人は、外からの情報を五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)を通じてインプットしていますが、そのうち、視覚からの情報が83%、聴覚が11%、その他残りで6%を占めると言われています。BGMを流して、作業効率を高められている現場もあり、それはもちろん有効ですが、前述のカラフルな現場作りのように、ビジュアルに訴えかけると、さらに作業効率が高まります。
また、「色」を使った効率化の仕組みの例で、ゴミ箱やピッキングかごを色分けしている会社もあります。ゴミ箱を色分けすることで、どの種類のゴミは、どこに分別するといいのか、瞬時にわかるようにしているのです。バックヤードの棚番も色分けされており、どの通路を通って商品を取りに(置きに)行くのが効率的なのか色ごとに決められています。頭で考えなくても、どのように行動すれば一番効率がいいのかわかるというところまで落とし込まれ、現場に浸透させています。
さらに、作業効率の向上だけでなく、カラフルな現場というのはショールーム化に繋がります。視覚に訴えかける現場作りは、倉庫見学に来たお客様に対しても他の倉庫現場とは違った印象を与えることができ、受注率も高まるでしょう。
(船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は12年8月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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