ホームページや営業資料で、比較表を掲載することは効果的です。ここで言う比較表とは、サービス内容や料金プランに関して、その特徴などを他社のサービスと比較して、わかりやすくまとめたものです。
　例えば、通販物流サイトなら、自社にアウトソーシングした場合と他社に依頼した場合、そして荷主企業自身でした場合の３パターンを比較して、自社の強みやメリットを伝えるとよいでしょう。そのときのポイントとしては、各比較項目の内容は箇条書きで簡潔にまとめることです。箇条書きの方が比較しやすく、違いを伝えやすいためです。

　
　注意すべきは、自社のところだけ良いように書いてしまうと、信憑性に欠け、逆効果になります。客観的な視点から、自社、他社、荷主企業自身で実施した場合のそれぞれのメリット、デメリットをきちんとまとめてあげると、ホームページを見た人も選びやすいでしょう。その中で、どのような案件や商品の場合に、自社に任せてもらうといいのか、を意識して際立たせると効果的です。
　参考になるホームページに、株式会社ハーツが運営している「レントラ便」があります。レントラ便とは、作業も手伝う運転者付きの時間制トラックレンタルサービスです。同社のホームページでは、レンタカーを借りて引っ越しした場合と、他の引越会社で引っ越しの場合、そしてレントラ便での引っ越しの場合を比較しています。それぞれのメリット・デメリットだけでなく、作業面やコスト面、手続き面などの切り口からうまくレントラ便の優位性を示しています。
　このように、文章で他社との違いを長々と説明するよりも、比較表に簡潔にまとめた方が、一目見て伝わりやすく、納得性も高いのです。また比較表を作成する過程で、改めて自社の強みや優位性を見直すきっかけになるでしょう。
（船井総合研究所・河内谷庸高）
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は13年9月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。