昨年から人材不足に悩まれている物流会社様が増えています。エリアは関係なく、日本全国で仕事の依頼はあるが、ドライバーがいないから受けられない、という状況が起こっています。これからの時代、事業拡大を目指すなら、ますます「採用力強化」は避けられないテーマになっています。
　人材採用におけるポイントとして、「会社」「社長」「社員」「社風」「仕事」の五つがあります。この五つの内容が伝わるように、求人広告やホームページに掲載する必要があるのです。

　具体的には、「会社が分かる…会社概要、車両・倉庫・設備紹介」「社長が分かる…社長あいさつ、トップメッセージ、求める人材像」「社員が分かる…先輩社員メッセージ、ドライバー・スタッフ紹介」「社風が分かる…クラブ活動、社内イベント」「仕事が分かる…業務内容、１日の働き方、キャリアプラン」というような情報を発信してください。
　特に、経験者の採用だけでなく、新卒採用や未経験者採用を積極的に行う場合は、「仕事内容」をしっかり伝える必要があります。
　新卒や未経験の方は業界になじみがないので、まずは数多くある業界の中から、物流業界を選んでもらうために、仕事内容の魅力を伝える必要があります。そして、その後、自社を選んでもらうために会社、社長、社員、社風を伝えるのです。
　飲食店やスーパーのようにＢｔｏＣの業界であれば、普段の生活で接したり、見たりする機会が多いので、仕事内容もイメージがつきやすいでしょう。しかし、物流のようにＢｔｏＢの業界の場合は、宅配以外は直接接することがないので、仕事内容を魅力的に伝えることが重要なのです。
　採用力を高めるために、「業界選び」と「会社選び」の２点を意識して情報発信してください。
（船井総合研究所・河内谷庸高）
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は13年10月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。