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ブログ・船井総研ロジ
第247回:原価意識の持たせ方
2014年5月18日
先日、東海エリアを中心にチルド物流を展開している企業へ訪問する機会がありました。同社では、日替り班長制度や班評価制度を導入し、自律型社員の育成に取り組まれています。また、日次決算システムやカンパニー制も導入し、収支管理を徹底されていました。
その中で、原価意識を浸透させるための取り組みで、非常に興味深いことがありました。それは、センター内の設備機器やマテハン類に、その機器の取得価格や減価償却費を明示していたことです。減価償却費は1日あたりの値でも表し、それに対し、1日にどれだけ稼働すればペイするのかまで、1円単位で記載されています。
「社員に、もっと原価意識を持ってもらいたい」とお悩みの方は多いと思います。その場合は、言葉で伝えるだけでなく、このように実際の現場に数字で見える化しておくと、嫌でも原価意識が高まるでしょう。
また、別の運送会社の事例ですが、燃費削減の取り組みを始め、あることをしてから2か月連続約6%改善したそうです。そのあることとは、「給油記録表を作成し、各ドライバーに記入させ、毎月提出させる」ということです。具体的に指示したのは、これだけだそうです。
このことからも、原価意識を持たせるためには、その原価や生産性を毎日、無意識でも目に入る仕組みを構築することが重要だということがわかります。
まずは意識させること。そのためには、〝見える化〟、もっと言うと、いかに数字を〝見せる化〟することが必要です。
(船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は13年11月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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