未経験者の応募を増やすために大切なことは、わからないことをなくすことです。つまり、「いつ働くのか、どこで働くのか、誰と働くのか、どのように働くのか」をわかりやすく説明する必要があるということです。
　未経験者にとって「わからない」ということが、応募しない最大の理由となるのです。そして、もう一つは成長のステップを示してあげることです。そこで有効なのが、ドライバー成長日記というコンテンツです。未経験者が、入社してから一人前になるまでの流れを詳細に記載することで、自分が実際に働いて、どのように成長していくかイメージすることができます。
　ドライバー成長日記に必要な項目は、（１）対象となるドライバーの写真（２）ドライバーのプロフィール（３）１日の流れ（４）入社１日目、（５）入社１日目～初期教育まで（６）初期教育～同乗指導まで（７）同乗指導から一人だちまで（８）一人だち～人に教えられるようになるまで（９）～社員表彰を取るまで（１０）求職者へメッセージ――です。

　作成する上で、ポイントが二つあります。一つは、「いつ働くのか、どこで働くのか、誰と働くのか、どのように働くのか」をテキストだけでなく、写真を使って詳細に書き、伝えることです。
　もう一つのポイントは、ドライバーの心の成長を伝えることです。仕事をする中で「どこにつまずき、どう感じて、どう対処して乗り越えたのか」、そういった情報を伝えることで、業務内容としてネガティブな側面を上手に伝えることができます。
　入社前と入社後のギャップを埋めるためにも、業務内容としてネガティブな側面は伝えることは大切ですが、あまりに率直に伝えると、応募数が減少してしまいます。
　このように、実際のドライバーの成長として伝えることができれば、入社前と入社後のギャップが理由でやめる人を抑えることができます。
（船井総合研究所・高橋竜二）
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は15年1月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。