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ブログ・船井総研ロジ
第305回:入社するまでは「お客様」
2015年7月31日
ドライバー不足がますます深刻化するこれからは、運送会社側が姿勢をこれまでと180度変えなければ人材を調達することができません。超売り手市場の現在は、「入社するまでは〝お客様〟」という認識で採用活動を進めなければならないのです。選ぶ権利は双方にありますが、比較すると応募者の方が選択肢を多く持っているのが現状だからです。
ただし、本来的にはこれは当たり前の姿勢ではあります。なぜなら、入社するまでは部外者、他人だからです。問い合わせ、来社してくれた部外者の方は、お客様扱いするのが当然でしょう。
面接のために来社してくれる応募者に対しては、最低でも次のような対応をすることを推奨します。
◆電話対応は担当者の名前をしっかり名乗り、丁寧にする
◆面接日が近づいたら、リマインドの連絡をする
◆来社したら丁寧にあいさつし、出迎える(車両誘導、ウェルカムボードなど)
◆応接スペースの上座にお通しし、お茶やコーヒーを出す
◆面接時は応募に対する感謝の気持ちを伝え、丁寧に対応する
◆帰りの際は玄関または門の所まで誘導し、見送る
今までの経験から、過剰な対応のように感じる方もいるかもしれません。しかし、ほとんどのことが、お客様に対してならやっていることではないでしょうか?
なお、このような超丁寧な対応をすると、人材獲得率が上がる他にもよいことがあります。それは、マナーのよくない人物を採用してしまうリスクが減少することです。面接時に超丁寧に対応されると、マナーの悪い人物は、「この会社は、自分には合わないな…」と違和感を持ちます。そのため、ここでフィルターをかけることができます。つまり、〝お客様扱い〟をすると、接客力の高い人物を採ることができるのです。
これからはぜひ、「入社するまでは〝お客様〟」の姿勢で、ドライバー募集に臨んでください。
(船井総合研究所・橋本直行)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は15年3月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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