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  • ブログ・高橋 久美子

    第399回:相手の課題を取り上げない

    2019年5月13日

     
     
     

     トラック20台以下の運送会社のためのアドラー心理学、1オン1について話を続けます。前回までの内容で、かなり「場づくり」ができてきたと思います。また、どんなステイトで関わればいいかも、なんとなくつかめてきたのではないでしょうか。

     

     ここでもう一度、1オン1の目的を思い出してほしいのですが、1オン1では、あなたは「社長として」ではなく「コーチとして」相手に関わります。

     「部下指導」とか「業務改善」という目的ならば、1オン1の形式を取らないほうが効果的です。むしろ、やってはいけません。

     ここまで見てきたように、1オン1では「ホンネを話せる空気感」を作ってきました。時間をかけた甲斐があり、やっとのことで「この場は、何でも話していいんだ」ということを理解してもらえて、相手がホンネを話し始めたとたんに、あなたが「コーチ」ではなく「社長」に戻り、評価・判断・指導・激励・指示などを始めてしまったらどうでしょう。今までの苦労が水の泡です。一瞬で積み上げてきた空気感が元に戻ってしまうというわけです。「コーチ」として相手に関わるということを忘れないでください。一番最初にお伝えした「目の前の人には無限の可能性がある」を、思い出してください。今、目の前にいる人も、あなたの指示がなくても、自分で方向性を見つけることができると信じる、そのスタンスが最重要です。

     場づくりができて、相手が思っていることを言い出してくれるようになります。人間関係の問題、職場環境への不満、将来の不安などです。

     あなたは「コーチ」として関わっていますから、あなたはこれを「解決してあげよう」と思いながら聞くのではありません。あなたがやるべきことは「寄り添うこと」です。相手の悩みの解決ではなく、相手が自分で幸せになる力や思考を引き出すことです。コーチとして寄り添い、伴走するというスタンスです。

     問題や悩みを聞くと、ついつい問題にフォーカスして解決方法を検索したくなってしまいますが、「相手の課題を取り上げない」ように注意してください。目の前の人は、今、自分が抱えている問題について話をしています。その問題は、相手の課題です。あなたの課題ではありません。

     あなたが解決してあげて、または解決策を提示してあげて、「すごいです! 頼りになります! 助かりました!」と言われることではなく、相手が、自分で自分の課題を乗り越えられるようにサポート伴走してあげるのが、この1オン1の目的です。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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