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  • ブログ・高橋 久美子

    第412回:社長が好きだから

    2019年8月26日

     
     
     

     「人で勝負する時代」について、話を続けます。例えば、次の会社名を見て下さい。

     

     A、楽天、ユニクロ、ソフトバンク

     B、ライオン、味の素、ブリヂストン

     ここに、6つの企業の社名を並べました。どの会社も有名企業です。さて、ここであなたに質問です。

     Aグループの各社の社長の名前をご存じですか?

     …三木谷さん、柳井さん、孫さん…と、すぐに名前が出てきたことと思います。

     それでは、Bグループはどうでしょう。仕事上で取引があるなら別ですが、何らかの関係性がない限り、ご存じないという方のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。ちなみに、私も知りません。

     ABどちらも有名企業ですが、Aグループは、近年、業績を伸ばした企業です。

     近年、業績を伸ばしている企業は、「社長が知名度を上げている」のが特徴です。

     消費者である私たちも、昔は、自分が使っている商品の会社の社長は誰なのかなど、関心を持っていませんでした。価格はいくらなのか? どんな機能なのか? と、スペックで選んでいただけだったわけです。

     しかし、近年では、「ジョブズが好きだからパソコンはマックしか使わない」というように、「社長が好きだから」という理由で、その商品を購入するという人も多いですよね。マックユーザーでも、伝説のスピーチをはじめ、スティーブ・ジョブズの情報を目にしていなければ、おそらくマックを使っていなかった、という人も多いのではないでしょうか。最初に創業者や社長を知り、その後で商品を知る。現代は、そんなケースが増えてきています。

     あなたは、「マザーハウス」というバックブランドをご存じでしょうか。今では銀座の本店をはじめ、日本に20店舗以上を展開し、香港、台湾にも出店している人気のバックブランドです。

     しかし、もともとは、社長の山口絵理子さんが、20代でバングラディッシュに渡り、現地の人々の自立のために、立ち上げたブランドでした。

     現地で騙されたり、裏切られたり、価値観の違いに苦悩しながら、異国の地で夢を追う、創業時の姿がテレビで取り上げられました。

     「裸でも生きる」というタイトルの彼女の本も出版されました。

     私もそうですが、当時、本やテレビで社長の山口さんのストーリーを知り、心を打たれたことがきっかけで、マザーハウスの商品を手にしたという人も多いのではないでしょうか。

     まさに「社長で選ばれた」好例と言えると思います。

     
     
     
     

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  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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