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ブログ・高橋 久美子
第36回:なまけ者でも行動が10倍速くなる、簡単な2つのステップとは?
2010年8月4日
今日は先週の続きの「感情を排除して、行動を加速する方法」についてお話していきます。せっかくあなたが、決断して、前進しても、「最後の一歩」というところで、ブレーキがかかってしまうことがあります。しかも、ブレーキを踏むのは、自分自身です。
例えば、私のクライアントの中にこんな人がいました。新たな荷物の獲得のために、DMを作成します。反応率の良いDMを作るために、それまで時間をかけて勉強し、やっとDMを完成させます。そして、後は発送するだけ。・・・ところが、ここまで来たのに、なかなか発送をしないのです。なぜだと思いますか?「発送して、誰かに何かを言われたら、どうしよう・・・」「本当に反応があるのかな?無駄に終わるのでは?」「このDMが○○運送が入っている荷主に届いたら、横取りする気か?と責められたり、面倒な事になるかも」「みんなと違うやり方をしたら、協会の仲間にいろいろ言われるんじゃないか」、このように、次々と不安な気持ちが湧いてきて、自分で自分の行動にブレーキをかけてしまいます。
実はこの方だけではありません。私も、今までやった事のない、新しい事にチャレンジするときには、この例と同じようにいろんな不安な感情が湧いて、思わず行動にブレーキをかけたくなる事があります。ですから、新しいチャレンジを始めるときは、感情を排除するために、次のようなステップをとります。
【ステップ1】紙の上で考える
これは、「シンク・オブ・ペーパー」といって、成功法則のノウハウのひとつです。まず、A4の用紙を1枚、用意します。十字の線を大きく引き、4つのブロックに分けます。この4ブロックに、次の4つのタイトルをつけます。①現在のままでいるメリット②現在のままでいるリスク③チャレンジすることで得られるであろう未来のメリット④チャレンジすることで被るかもしれない未来のリスク
そして、①~④のそれぞれに、内容を書き込みます。そして「どれが、一番得か?」で、判断します。紙に書くことで、第三者の目で見るように状況を冷静に判断することができます。大抵の場合、現在に留まることの方が、よっぽどリスクである事に気づきます。
【ステップ2】指示書を作って、人にふる
進む決意が決まったら、実現させるための手順を細かく紙に書き出して、指示書を作ります。①事務員のAさんに○○業者に電話してもらう②Bさんにリストラベルの印刷をしてもらう・・・など、細かく指示書にします。プラモデルの組み立ての手順書のようなイメージです。指示を受けた人たちは、感情など入る余地がないので、あなたのチャレンジは、どんどん実現に近づいていきます。
前文で例に出したクライアントさんは、結局、DMの封入や発送の業務までを外注し、自分は「発送完了しました」という報告を受けるだけの状態にしました。2か月も止まっていたものが、外注したら、わずか3日であっさり発送完了してしまいました。
「感情を排除して、経済的合理性で考え、決断する(そのために紙に書く)」「その後は、人にふる」、この二つのステップを踏むことで、私の行動は10倍速くなりました。あなたも、実践してみてくださいね。あなたからの、うれしい報告を待っています。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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