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  • ブログ・高橋 久美子

    第39回:安さ重視のお客を引き寄せてしまうDMとは?

    2010年9月15日

     
     
     

     先日、個別指導のクライアントさんが、青い顔をして相談に来ました。そのクライアントさんは重田さんといいます。30歳という若さで、車両台数10台の運送会社の社長さんをしている方です。しかも、創業社長です。


     「先日、500件の企業に、ダイレクトメール(DM)を出したんですが、なぜか今回の問合せは『安くしてくれるんだよね?いくらで走るの?』と、安さ重視のお客さんばかりなんです・・・」。重田さんは、ため息をついて、このように言いました。「前回までは、そんな事はなかったのに、今回のDMの、いったい、どこが悪いんでしょうか?」。
     実は、重田さんは、以前にもDMで新規向けに広告をしたことがあります。その時は、適正料金で4件もの契約を受注するという素晴らしい結果を出しています。その時は、問合せの電話も、どちらかというと「重田さんの会社にお願いしたいのですが」というスタンスだったので、スムーズに契約まで話が進んでいました。ところが、今回は、「安さ重視」の、横柄な感じの電話が多いのだというのです。
     私は、重田さんが今回送ったDMの実物を見せてもらいました。その用紙を見たとたん「なるほど」と思いました。それには「安く買い叩かれる要素」がいくつか盛り込まれていたのです。これは、あなたがDMを作る場合にも、とても参考になる事例だと思ったので、今日は、その「安く買い叩かれる原因になった要素」の中の、一つについてお話していきます。
     そのDMは、A4用紙1枚で作られたものでした。どちらかというと「チラシ」に近い作りになっていました。内容を云々というよりも、まず、安い印象を与えてしまった一番の原因と考えられるのが「フォント」です。「フォント」とは「字体」の事です。そのダイレクトメールに使われていた字体は「ポップ体」という、マンガの文字のような稚拙な印象を与えてしまう字体でした。
     同じ文章でも「字体」が与えるイメージというのは、とても大きいものです。それだけで、反応率が数%変わってきます。特に40代以下の若い社長さんは「ポップ体」や、「江戸文字勘亭流」などのフォントを好んで使う方が多いのですが、これらのフォントは、どちらかというと「ビジネスに適した字体」とは、言えません。「おちゃらけた感じ」や「稚拙な印象」を与えてしまうと、高く売ることができなくなります。ひょっとしたらあなたは「そんな事で値段に関係するのかな?」と、疑問に思われるかもしれません。
     でも、ちょっと考えてみてください。例えば高級レストランで「丸文字で書かれたメニュー」や、「マンガの絵が描いてある皿」では、高い料金を払う気持ちになれないのではないでしょうか。DMを出すときは、ぜひ、いくつかの字体で比べてみて「プロに見える」「信頼感が得られる」字体を、選ぶようにしてみてください。それでは、あなたからのうれしい報告を待っています。
    全国中小規模運送会社・経営改善推進委員会代表 高橋久美子
    http://www.handlecover.com/kaizen/

     
     
     
     

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    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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