Now Loading...
 
  • ブログ・高橋 久美子

    第48回:運送会社は奴隷じゃない!

    2011年1月19日

     
     
     

     さて、先週の続きのお話です。3トントラック5台、軽自動車8台の、小さな運送会社の荷主とのトラブルの話です。少し長くなってしまうので、要約してお伝えします。


     その日、この運送会社は「誤配」をしてしまったんです。青果市場の配送の仕事で、ある店舗への「トマト」の納品の数を間違えてしまったそうです。ただし、次の納品先でドライバーが間違いに気付き、すぐに再度納品先に向かって謝罪をし、正規の数を納品したということでした。
     ところが、これでは市場の担当者が納得しなかったのです。市場の担当者は、ドライバーにこう言ったそうです。
     「誤配しといて、謝ったくらいじゃあ済まないからな。納品先は、カンカンに怒っているから、まずは、お前の会社の代表者と取締役が揃って、納品先に菓子折り持って、誤りに行け」、そう言われて、社長は慌てて納品先に謝罪に行きました。しかし、納品先では「いやー、10分後には、正しい数が納品されたわけだし、そんなに大事にされても、かえって困ります」と、困惑されたそうです。その後、市場の担当者に、納品先へ、きちんと謝罪を入れてきた旨を報告しました。しかし、市場の担当者は、「納品先が許しても、俺が許さない。会社全体の連帯責任として、今日の配送分と派遣分、全員の分の料金をタダにしろ。迷惑かけたんだから、それくらい当然だろう」と、料金の請求をしないように、要求してきたというのです。軽・3トン、人材派遣、合計5名分、約10万円の料金を、タダにしろというのです。
     確かに、誤配はプロの運送会社として、あってはならない事です。特に、数の間違いというのは、しっかり確認さえすれば防げることですから、この運送会社にも、落ち度はあったと思います。しかし、市場の担当者の要求は、あまりに横柄なような気がするのは、私だけでしょうか。あなたは、どう思いますか?
     更に聞いていくと、今までにも「ドライバーは40代までしかダメ」「市場内の作業員を新規で入れるときには、一か月間、同伴指導を無料ですること(つまり新人を入れるときは一か月間、新人1名とベテラン2名の、計2名で、1名分の料金ということです)」など、信じられない条件が出されていたというのです。なぜ、こんな荷主と取引しているのか?とたずねると、社長さんは、悔しそうに、こう言っていました。「もちろん、辞められるものなら、今すぐにでも辞めたいです!こんな、奴隷扱いされるのは、本当にイヤです。でも今、20人のスタッフのうち、8人が、この市場の仕事に関わっているんです。今、辞めたら、こいつらの仕事がなくなってしまう。確かに、高橋先生の言うように、がんばって仕事をとれば解決すると思います。だから、がんばって勉強しています。でも、一気にこの人数をとるなんて、今の俺には到底無理です。だから、こんな仕打ちを受けても、今は、ガマンするしかないんです!」。
     ・・・この話を聞いて、あなたはどう思いますか?あなたの意見をぜひ私にメールで知らせてください。info@unsoukeiei.com 来週、もう少し、この話を掘り下げていきたいと思います。
    全国中小規模運送会社・経営改善推進委員会代表 高橋久美子
    http://www.handlecover.com/kaizen/

     
     
     
     
  •  
  •  
  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
  • 「ブログ・高橋 久美子」の 月別一覧

     
  • ブログ・高橋 久美子」の新着記事

  • 物流メルマガ

    ご登録受付中 (無料)

    毎週火曜に最新ニュースをお届け!!

    ≫ メルマガ配信先の変更・解除はこちら