一生懸命、汗をかいて、足を使っての営業活動は「お金がかかっていない」ように見えて、実は、とても多くの費用がかかっている、ということは、既に数回にわたってお話してきているので、気付いてもらえたと思います。

　しかも、費用の問題だけではありません。あなたの会社の良さを、十分に伝えて回ろうと思ったら、１日がんばって回っても、１０件以下の企業しか訪問することはできません。考えてみてください。あなたの営業エリア内で、「あなたのお客になるかもしれない企業」は、何件くらいあると思いますか？この件数を、ぜひ「真剣に」考えてみてください。
　特に、荷物を特定していない会社では、ひょっとすると、タウンページのほとんど丸ごとが、「自分のお客になる可能性がある」というところも、あるかもしれませんよね。そう考えると、あなたの営業エリア内に、かなりの数の企業が存在していることに気づくと思います。
　さて、それでは質問です。その中で、あなたの会社の事を知っている企業は、何件ありますか？このように考えてもらうと、まだ出会っていない「あなたのお客候補」が、あなたの周りにいかに多く存在しているか、という事が、はっきりと認識できると思います。
　そして、実は、その人たちに、ほとんどアプローチをしていなかったということにも気付いたのではないでしょうか。せっかくあなたの会社が、「いい運送会社」でも、その存在を知らなければ、取引することはできません。
　それでは、ここからは、その「お客候補」に対して、効率よくアプローチしていく方法をお話していきます。あなたの「お客候補」に、効率よくアプローチする方法、それが、「広告による集客方法」です。「広告」というと、テレビコマーシャルや新聞広告などを思い浮かべ、「なんだか、すごくお金がかかりそうだな」と、思われる方もいるかもしれません。
　しかし、トラック２０台以下の運送会社のみなさんが、活用していく「広告」は、これとは、ちょっと違うものになります。続きはまた来週お話していきますね。
全国中小規模運送会社・経営改善推進委員会代表　高橋久美子
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