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ブログ・高橋 久美子
第231回:適正運賃で取引できない理由
2014年8月11日
適正運賃で取引できている運送会社と、なかなか適正運賃で取引できていない運送会社があります。あなたの会社は、どちらに入りますか?
ここで少し考えてみましょう。適正運賃で取引できている運送会社は、どんな運送会社でしょうか。素晴らしい運送会社だから適正運賃で取引できているのでしょうか。そして、適正運賃で取引できていない運送会社はどんな運送会社でしょう。ダメな運送会社だから、適正運賃で取引できていないのでしょうか。
このように改めて考えてみると、実は「いい会社かどうか」と「適正運賃で取引できているかどうか」とは、必ずしも関係していないということに気づくと思います。なぜ、こんなことが起こっているのでしょうか。今日は、その答えを明確にしたいと思います。
いくらあなたの会社が「いい運送会社」だとしても、それを荷主企業に知らせていなければ、荷主企業はあなたの会社と取引することができません。もしも今、あなたの会社が適正運賃で取引できていないとしたら、その原因は、実はとても単純なところにあるのかもしれません。
「会社そのものにダメなところがある」というわけではなく、ひょっとしたら「荷主企業は、あなたの会社のことを知らない」のではないでしょうか。
ここで、あなたに質問です。あなたの営業エリアの範囲内に、あなたの会社と取引する可能性のある荷主企業は、何千社、何万社ありますか? そして、そのうち、一体何件の企業が、あなたの会社のことを認知していますか? こう考えると、実は、まだまだ開拓の余地があるということに、気付いていただけるのではないかと思います。
少数の荷主を相手に「うちの良さをわかってくれない」「運賃交渉に応じてくれない」と、苦労しているよりも、まずはあなたの会社のことを、あなたと取引する可能性のある、できるだけ多くの企業に伝えてみて下さい。
重要なことなので繰り返します。あなたの営業エリアの多くの荷主企業は、あなたの会社のことを知りません。まだまだ十分に、開拓の余地があります。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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