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  • ブログ・高橋 久美子

    第237回:仕事がなくなった人、売り上げをあげている人

    2014年9月22日

     
     
     

     消費税増税から1か月が過ぎました。今、中小運送会社の状況は、大きく二つのパターンに分かれているようです。一つは、「あの忙しさが嘘のように、一気に仕事がなくなってしまった」というパターン。もう一方は、「うちは繁忙期のうちに、ある程度、手を打っておいたので、コンスタントに売り上げを上げているよ」というパターンです。実はこの状況の違いは、ある2種類の思考パターンが影響しています。
     2種類の思考パターンとは、「消費者マインド」と「投資家マインド」です。


     消費者マインドとは、文字通り、消費者のマインドです。このマインドの人は、お金や時間を消費してしまうものに使います。短期的な思考ともいうことができます。一方、投資家マインドは、この逆です。お金や時間は、レバレッジのかかるもの、増やすものに使うことにしています。この時間を使うことで何が得られるのか? このお金を投資することで何が得られるのか…を、常に考えます。長期的な思考と言うこともできます。
     我々はビジネスをしています。ビジネスとは基本的に、市場に資本を投下して、利潤を最大化するゲームです。ですから、会社を興して運営している我々は、本来、投資家でもあるわけです。実は、閑散期ではなく、繁忙期にこそ、このマインドの違いが顕著に現れます。
     消費者マインドの人は、日々、入ってくる目の前の仕事に追われてしまいます。毎日、仕事を無事にこなすことが精いっぱいで、長期的な視野に立った思考をするのを忘れてしまいます。「ひょっとしたら、このまま景気が良くなるかも・・・」と、この忙しい日々が続くような錯覚にまで、陥ってしまいます。
     一方、投資家マインドの人は、繁忙期こそ、冷静に思考します。「この忙しさが続くわけはない。今のうちに、対策を練っておこう」と考えるのです。その結果、閑散期の状況に、大きく差が出るというわけです。それでは、投資家マインドの人は、繁忙期には一体、どんな行動をとっているのでしょうか。次週は、投資家マインドの人が繁忙期にこっそり積み重ねている行動について、具体的に話していきたいと思います。

     
     
     
     

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  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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