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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(356)リーダーシップについて(1)―3

    2021年11月8日

     
     
     

    A社長が、企業を徐々に成長させていった源動力はどこにあるか。さまざまな分析の視点があるが、リーダーシップの卓越さという点もある。

     

    どこが素晴らしかったか。人を引っ張っていく力はどこから生まれているのか。金の力であろうか。決してそうではない。大企業と比して給料を多く出しているわけではない。そうしたくとも、利益力が弱い。それでは、口がうまかったのだろうか。それもちがう。

    A社長は東北出身である。部下をしかりつけるときは思わず東北弁になったりする。では労働条件が良いからか。3Kといわれるほど、きつい・汚い・危険のモデルである。やはり、こうして考えてくると、A社長の後姿こそ源動力であると納得せざるを得ない。

    現在、若者は一般的に3Kを嫌い、週休二日制を望み、かっこよく生きたいと志向している。例えば、家具インテリア業界を志望する若者は増えてくるだろうか。小売業では日曜日に働く必要がある。家具の持ち運びは重いし、きつい。こうして考えてみると、このままでいけば、若者がより就かなくなる業種の一つとなるであろう。

    魅力をつくりだしていかないといけない。希望を示していかねばならない。どうすれば良いか。その一つとしてリーダーシップの良さがある。経営者が、生き生きしている。明るい。チャレンジしている。思い切って仕事をさせてくれる。仕事が面白い…。

    こうした点に価値観を見い出す人を集めて、これからの中小企業は経営活性化を実現していかねばならない。形だけ、大企業を真似ても、かないっこない。従って経営者自らが向上する志をもち、夢をもって日々の仕事に全力で真剣に取り組む後姿を見せていくことが大切である。

    ないないづくしをなげいても始まらない。嘆く前に本気になる姿勢と行動が、企業を変えていく。

    私は、100の力をもっている企業が80で良しとしているのと、60の力しかないのに80も出している企業の成長性を比べた場合、はるかに後者の方が大であると確信している。手抜きはダメなのである。全力こそ明日を開くのだ。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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