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ブログ・川﨑 依邦
中小運送会社の経営改善の記録(20)社名変更の効果
2012年11月22日
平成20年はグリーン経営と給与改革が、労務面の大きな取り組みであった。平成21年は社名変更(昌和運輸→プレジャー=平成21年1月1日)とGマークの取得があった。
社名変更について述べる。旧社名は昌和(しょうわ)運輸である。昌和というのは創業者の息子さん(長男)であった昌和(まさかず)氏の名から採っている。創業者の息子さんは二代目として会社に入ったが自殺し、このことで創業者は経営へのやる気を失う。そこで大手運送会社に身売りする。そして平成19年11月、筆者が大手運送会社から経営を引き継ぐ。昌和運輸の歴史にはトラウマの如く労使間の不信と対立があった。創業者は一代で運送会社を築いてきた。よくできた創業者で、寝る間も惜しんで働いてきた。ところが二代目がドライバーとよく揉め、ドライバーは事あるごとに食ってかかった。引き継いだ大手運送会社は100%子会社として経営に乗り出したが、経営して10年、またもや「一人でも入れる労働組合」に直面する。そこで筆者が引き継いだ訳である。そこで、不幸な労使間の対立の歴史にピリオドを打ちたい、この思いで社名変更を決断する。
社名変更の手順は、社員から社名を募集する。社名を考えてくれた社員には2000円渡すとした。色々な社名が出てきた。全体会議で、どれがいいか全社員が1票ずつ投票する。上位三つの社名を持って占い師に相談に行くこととする。占い料は1万円である。そこで決定したのが、現社名の「プレジャー」である。
裏話をする。三つの会社名は一つは筆者、もう一つは常務、あと一つは社員の案である。社名については○○運輸とか、○○ロジスティクスとか、運輸に関する名前をつけないということで募集した。将来は運輸にこだわらず、コンサルティング分野に進出したいとの思いがあったからである。筆者は「チャレンジワン」、常務は「プレジャー」、社員は「ロードスター」である。筆者はチャレンジし続ける会社をイメージした。社員は暴走族の名前からとった。占い師はプレジャーを指名した。
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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