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  • ブログ・川﨑 依邦

    中小運送会社の経営改善の記録(26)一人でも入れる労働組合がやってきた

    2013年1月18日

     
     
     

     平成23年の一大事とは何か。「一人でも入れる労働組合」がやってきたことである。



     一人の派遣ドライバーが「一人でも入れる労働組合」に駆け込んだ。平成23年2月25日に通知書と申入書が来る。早期解決して平成23年3月8日に合意書を結ぶ。「一人でも入れる労働組合」は消える。

    (1)通知書
     この度、貴社の従業員である○○○○が、当労組に加盟しました。したがって、今度、当労組組合員の労働条件に関わる一切の事項について、当労組と協議し、解決していくことになりますのでよろしくお願いします。なお、貴社におきましては、日本国憲法、労働法等の諸法規に則り、誠意ある対応をしていただけるよう申し添えます。

    (2)申入書
    1.協議事項
     貴社の従業員である○○○○に係る以下の点について、改善を求める。
     ?当初の労働条件では、大型車に乗務することになっていたが、実際には中型8トン車の乗務になっている。大型車の乗務に変更することを求める?当初の契約では、給与から控除される紹介料は給与の5%分となっていたが、実際には給与の10%分の紹介料が控除されている。紹介料を給与の5%分に変更することを求める?1か月間の試用期間の終了後も社会保険に加入していない。社会保険に加入することを求める。

    2.協議日時、場所
     平成23年3月5日18時から、貴社内にて

    (3)合意書
     プレジャー 代表取締役社長 川?依邦(以下、甲という)と○○○○(以下、乙という)は、乙の平成23年3月8日付の退職をもって以下の事について合意する。
     1.乙は、甲による人材派遣ドライバー業務について知りえた情報を第三者に口外することはない。
     2.甲は乙に対して派遣先勤務期間(=2月いっぱい)の給与と平成23年3月1日?平成23年3月8日まで、甲が管理する業務に乙が従事した分の給与は、平成23年3月10日に乙が指定する銀行口座に振り込むものとする。
     3.上記1、2をもって甲と乙との間には一切の債権・債務はないことを確認する。

    以上、合意の証として甲、乙それぞれ署名捺印する。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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