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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(54)経営活性化シリーズ2

    2014年5月2日

     
     
     

     ?経営会議の実践により社内意識を統一する



     経営会議の場では、経営トップまたはトップ代行者は、一つの議案に対して幹部社員それぞれの意見を聞き、最終的にどのようにするかを判断する。こうして経営会議で出された経営トップの判断(最終回答)については、幹部社員同士が一致団結した方向性を、会社全体の目的地として進めていく。幹部社員が一致団結することがポイントである。

     
     経営会議の重要議題として具体的に挙げられるのは、経営実績数値に基づく分析検討である。月次決算・車両別損益に基づいて会社の経営数値について、経費はどうか、売り上げはどうかを確認・分析し、改善案を確認する。会社の経営数字がどうなっているかを知ることは幹部社員としては必須である。例えば、『漠然と経費削減を言うのではなく、何パーセントの削減をするために、修理会社各社に経費明細についての説明を求めて交渉を行う』などというように、幹部社員がより具体的な対策を持つことが必要となる。

     経営会議を企業経営により効果的に作用させるには、《ミニ経営会議》を毎日実践することである。毎日10分間、あるいは5分間だけのミニ経営会議の積み重ねにより、通常の経営会議がさらに充実される。日々のミニ経営会議で出てきた議案や課題を集約して経営会議に落とし込むことで問題解決のスピードが高まる。

     幹部社員間同士でもコミュニケーションが取れていないと経営実務上、様々な問題が浮上する。よくあるのは、コミュニケーションが取れていないために起こる【私は聞いていない】現象である。

     運送業の経営は日々様々な問題や課題、事案が発生する。そんな中で緊急的に判断することや決定することも多々出てくるが、こうした緊急的に判断した事案などについて、コミュニケーション不足により、『私は聞いていないから協力できない』と言う幹部社員も出てくることがある。こうなると日々の実務が円滑に行いにくくなる事態に発展してくる。

     これを防ぐのが日々の《ミニ経営会議》である。時間の都合上、どうしてもミニ経営会議が行えない場合は、それぞれの業務日報や営業日報を横展開することが必要である。日報でそれぞれの問題としている事案や考えなどをコメント欄として記入し、それを幹部社員同士で横展開することで、お互いの考えや抱えている問題について、それぞれ把握することができ、良い解決策などが生まれることにつながっていく。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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