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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(64)経営活性化シリーズ13

    2014年7月11日

     
     
     

     ?足元を固める―なにがなんでも自分の食い扶持は自分で稼ぐ―



     積極的な営業展開が生き残りの明暗を分けることは明らかである。理屈抜きに『必死』になることで道を開いていく…中小運送業の営業スタイルは、この「必死」と「スピード」が不可欠である。そして、さらにもう一歩前に進むために、「必死」にプラスアルファとして「分析」「検証」が必要になる。この「分析」「検証」は、経営会議で実践していく。

     経営会議の目的は、幹部メンバーが集結して当月の実績について数字で状況把握し、次の一手(改善案・対策など)を検証・決定することにある。経営会議は、幹部メンバーの意識を統一化して、会社を1枚岩にしていくという目的もある。

     経営会議の実施日時は、日曜日や祝日に実施することをお勧めする。特に中小運送業の場合、平日の夕方や夜は日々の業務が忙しく、会議中に得意先やドライバーからの連絡があったりして、落ち着いて会議するという雰囲気を作りづらい傾向がある。ちょろちょろ電話が鳴る中では身が入らない。じっくり腰を据えて会議に集中するには日曜日や祝日が最適であり、そのような日に幹部メンバーを集めることでリーダーシップ力を高めていく狙いもある。

     経営会議はシステム化 <定例化・パターン化>する。実績数字の把握からはじまって営業案件の整理や労務関連・車両関連・運行管理についてパターン化していく。その合間で、懸案事項などについて報告・各自の意見の取りまとめ、決定などを行うと良い。パターン化することは、会議するための事前準備の時間を短縮し、通常日は業務に集中することができる。

     実績数字の把握・検証は、<管理会計収支>をベースとする。原則、月末締めて翌月5日までに管理会計収支を出す。管理会計上の収支なので、修理費や償却費は、前年の決算書などを参考にして、毎月の費用をあらかじめ予算化する。各仕入れ先からの請求書を待っていては、管理会計収支を5日に出すことはできないので、事前に仕入れ先に電話をするなどして概算でも数字をつかんでおく。売り上げについては日々の売り上げを合計する。

     こうしてできるだけ正確な数字をつかみ、1か月の収益状況を出して分析し、改善策を決定する。つまり、スピーディーな経営を実践できるようにすること。すぐに課題がわかり、対策も打てるので頑丈な経営体質を作ることができる。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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