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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(108)経営活性化シリーズ57

    2016年4月28日

     
     
     

     (57)ゆでガエルになるな



     人間のエネルギーはどこから出るのか。

     特に働く上でのやる気、ガッツはどこから出るのか。それは危機に直面した時こそ価値を発揮する。

     ?ゆでガエル現象?という言葉がある。カエルはぬるいお湯に浸っていると「いい気持ち」とばかりに、安住に浸ってしまう。徐々にお湯は熱くなり、ついには熱湯となって?ゆでガエル?となってしまう。

     ところが、はじめから熱湯にカエルをいれると、カエルはびっくりして飛び上がってお湯を飛び出す。危機=熱湯に直面して力を発揮したわけである。

     ?ゆでガエル?にならずに生き延びることが出来たわけである。まさに、企業経営の神髄を示している。現状に安住していると必ず徐々に企業は崩れていく。

     「このままでは、いつの日か赤字に転落する」「何もせず、じっとしていると会社の存続がおびやかされる」。こうした危機感をバネとすることで力が出てくる。「会社はつぶれない」「荷主はいつまでも面倒を見てくれる」という神話に安住してはならない。会社の寿命は30年とも言われる。30年以上生き延びるためには変身する力、イノベーションの行動力が必要となる。経営環境の変化に対応して変身する行動力、イノベーション=変革の行動力である。

     危機感を全社員が共有化する。これが本当の意味での変身力、イノベーション力を引きずり出してゆく。「このままでは会社がつぶれる」「このままでは荷主の値下げ圧力に潰される」となった場合、どうするか。すぐさま熱湯から飛び上がっていくスピードこそが命をつなぐ。手をこまねいていると?ゆでガエル?になってしまう。

     現状の経営数字の裏側を読み取る力がいる。このままいくと粗利益率は低下しないか。営業利益率は赤字にならないか。経営数字を分析していく力である。現状を直視していく。そのうえで全社員一丸となって危機に立ち向かっていくことである。心を一つにしていくことである。まさに?ゆでガエル現象?から変革していくことである。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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