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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(114)経営活性化シリーズ63

    2016年6月16日

     
     
     

     (63)新生と挑戦=成功の反対語はチャレンジしないこと 



     運送業を取り巻く経営環境は?春まだ遠し?。一向に景気回復の実感が湧いてこない。それどころか先行き不透明感がある。相変わらずドライバーは不足している。そのため休車している。車の稼働率、回転率も上向いてこない。そのうえコストアップに直面している。燃料代も高止まりしている。ドライバーの労働時間規制も強化されている。車両停止どころか、事業停止の行政処分が長時間労働について下される。これから運送業の経営は、どうしたらいいのであろうか。キーワードは新生と挑戦である。

     1、新生
     新しく生まれ変わる。今までのやり方を続けていてはジリ貧である。創業するぐらいの気持ちで仕事に立ち向かう。働く一人ひとりの意識を変えていく。危機感–このままだと会社が弱っていく–を共有していく。危機感をバネとして全社一丸となっていく。基本行動(あいさつ・5S)をしっかりする。事故ゼロ・クレームゼロの職場をつくる。スピード感をもって経営数字を掴み、分析し、対策を立てる。これらのことを新しく生まれ変わったつもりでやり抜くことである。

     2、挑戦
     困難の中に勝機を見いだしていく。困難にたじろがず、逃げず、立ち向かっていく。若木は嵐の中で育つ。気持ちを奮い起こしてチャレンジしていく。挑戦である。ややもすると弱気になる。困難、運送業の経営悪化に直面すると弱気の虫が動く。ためらいや迷いが深くなる。ここでナニクソと気力を奮い起こす。この立ち向かう挑戦する姿勢が道を切り開く。心の芯をしっかりして諦めず、できるまでやり抜くことである。

     新生と挑戦は心の持ち方による。心を強くすることである。マインド=心がシャキっとしていれば難局は突破できる。?事上練磨?という陽明学の教えがある。練磨とは、鍛え磨くこと。この練磨は机上では成し遂げられない。事上という現実の厳しさ、困難によって成し遂げられる。嵐を覚悟する腹によって成長し磨かれていく。これからの運送業は、マインドをしっかりとして新生と挑戦をキーワードとして前進することである。

     3、成功の反対語は失敗ではない
     このまま手をこまねいていてよいのか。成功とは企業の存続と成長のことである。何もしなくていいのか。失敗を恐れてじっとしていいのか—-。成功の反対語はチャレンジしないこと。失敗を恐れてはいけない。「じっとする。手をこまねく。時の流れを何もせず待つ」ことでは生き抜くこと=成功することはできない。成功の反対語はチャレンジしないことであるからだ。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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