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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(140)チェンジ=変わること 〈事例E〉

    2017年1月20日

     
     
     

     〈息子の勝負〉



     このままでは労働組合との交渉は平行線のままである。意を決して経営再建計画=「チェンジ計画」をつくり、実行することにした。

     ○チェンジ計画の内容

     (?)役員の報酬は向こう1年間ゼロとする
     この際、役員報酬はゼロにしよう。サラリーマン時代の貯金もある。いけるところまでいってみよう。
     (?)運送部門の人員30人の希望退職を実行する
     運送部門の20歳以上の社員を対象として、希望退職を募集する。期間は1か月。条件は定年退職の退職金支給ルールに準ずる。プラス平均賃金の3か月分を支給する。退職金の原資は今までの積立金で充当する。プラス分は自分のマンションを売って手当てする。
     (?)管理職の賃金はこの際、10%カットする

     以上3点のリストラ計画を骨子として、チェンジすることにした。
     労働組合との再交渉がスタートする。息子の決意は固い。労働組合としてもどうすることもできない。「倒産」のカードを切って攻めてこられては、たじろがざるをえない。委員長は悩む。「労働組合が会社をつぶしたということになれば、世間の風当たりもキツい」
     どうするか。結論は、「好きにして下さい」と回答するしかなかった。事実上の黙認である。希望退職の募集が始まった。従業員説明会を開き、経営の現状を説明し、協力を求めた。従業員の心も揺れ動く。「このままいて、もし会社がつぶれたらどうなるか。退職金はパーとなる。ここで辞めて、プラス分をもらったほうがいいのだろうか。しかし、五十面さげて辞めて再就職できるのだろうか。再就職は難しい」
     希望退職応募者はチラホラ出た。10人は出た。息子はさらに延長していく。心から協力要請する。「どうか助けて下さい」。あと1か月、あと1か月でもう20人。これで目標に達する。
     ついに、30人希望退職の目標を達成した。「変わることに生きる道を思いだしていこう」—-。35歳の息子の決意である

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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