７月２９日から、国交省と経産省で、平成２５年度グリーン物流パートナーシップ優良事業の募集（大臣表彰・局長級表彰の募集）が始まりました。今回は、グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰についてご説明をさせていただきます。
　グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰とは、物流分野における地球温暖化対策に顕著な功績があった取り組みに対し、その功績を表彰するものです。表彰は２種類あり、特に優良な事業を行った事業者に対して贈られる大臣表彰、大臣表彰に準じる事業を行った事業者に対して贈られる局長級表彰があります。これらの表彰は、企業の自主的な取り組み意欲を高めるとともに、グリーン物流の普及拡大を図ることを目的としています。

　表彰を受けるためには、申請書に必要事項を記入して応募する必要があります。どの事業者でも応募できるというわけではなく、荷主と物流事業者のパートナーシップにより実施される物流の改善方策を通じ、ＣＯ２削減効果があった事業であることが応募資格です。
　応募された事業については、グリーン物流パートナーシップ会議事業推進委員会で審査され、候補事業が選考されます。その後、経産省と国交省内での審査、決議を経て結果が公表されます。選考は、ＣＯ２排出削減量・削減率、政策的評価（事業の新規性、創造性、困難克服性、波及効果等）などを踏まえて、総合的に判断されます。
　昨年度のグリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰では、次の二つの事業が表彰されました。
（１）「部材供給」と「廃棄物回収」の往復輸送によるＣＯ２削減取り組み。ＣＯ２排出削減量１２７.０トン、ＣＯ２排出削減率３１.７％（２）ＣＯ２削減を可能とする家電物流効率化モデル。ＣＯ２排出削減量２２.９トン、ＣＯ２排出削減率４０.６％。
　環境への配慮は、企業の社会的責任に含まれるものであり、コンプライアンスにもつながるものです。物流分野におけるＣＯ２削減に向け、自主的な取り組みをされている事業者の方は応募をご検討されてみてはいかがでしょうか。
　（大野裕次郎、名南コンサルティングネットワーク　http://www.meinan.net/）