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  • ブログ・野口 誠一

    第38回:倒産者に共通する性格第4条・真の勇気がない

    2004年4月30日

     
     
     

     倒産者に共通する性格の第4条は、「真の勇気がない」ことである。
      孟子に「匹夫の勇」という言葉があるが、これは血気にはやったり、がむしゃらに攻めまくる勇であって、真の勇気ではない。真の勇気とは、利あるときには攻め、利あらざると見たら縮小、撤退も辞さない強靱な精神をいう。
     たとえば織田信長は、桶狭間では果敢に攻めて今川軍に勝利するが、朝倉攻めでは、浅井の裏切りによって窮地に陥るや、間髪を容れず撤退を敢行している。この真の勇気が天下統一を成し遂げていく。
     匹夫型の経営者は、順風のときは勢いにのって大きく伸びるが、いったん逆風になると脆い。真の勇気を欠くために、思い切った縮小や撤退ができず、なしくずしに経営体力を消耗し、ついには倒産を余儀なくされていく。


     そういう例は枚挙にいとまがない。あのバブルの絶頂期、建設や住宅、不動産業界は、先を争って土地転がしやゴルフ場、リゾート開発などに走った。それを裏で支えたのが銀行である。
      が、バブルがはじけるや一転して苦境に陥り、体力のない企業かたバタバタと潰れ、いまや大企業といえども、銀行の追い貸しや債権放棄によって、かろうじて生き残っているにすぎない。また、当の銀行も、不良債権の山を前にして青息吐息である。
     この体たらくはすべて、匹夫型経営者の招いた罪と言っていい。とめどなく下落していく地価を目のあたりにしながら、縮小や撤退はおろか、何ひとつ有効な手を打てず、いたずらに地価の反転を待っては、懸案を先送りした罪である。
      中小企業経営者はこの事例を他山の石として、縮小や撤退の勇気はむろんのこと、真に謝罪する勇気、相談する勇気を持つ必要があろう。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    野口 誠一

    八起会 会長
    株式会社ノグチプランニング 代表取締役

    昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
    昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
    しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
    翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
    弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
    再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
    昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
    平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。

    電話番号:03-3835-9510(倒産110番)
    HP:http://yaoki.html.xdomain.jp/

     
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