【管理職編】５７

「コロナ禍で頑張る運送業経営者を応援します！」というシリーズで新型コロナウイルス影響の下で「令和」時代の運送業経営者が進むべき方向性、知っておくべき人事労務関連の知識・情報をお伝えしています。

今号も前号に続き「管理職」をテーマに求められる役割、責任などに関し解説してまいります。（その６）

１．ドライバーマネジメントの重要性
中小運送会社において所長・管理職が担当する業務は非常に多く多忙です。ドライバー不足の状況の中で「管理されたくない」気質のドライバーを何とかして管理していくことが必要となっています。
ドライバーを管理し指示・ルールを順守してもらうためにどのようなスキルが必要であるか説明してまいります。

２．ドライバーマネジメントに必要なスキル
運行管理や原価計算などの知識、顧客への対応などの行動スキルとともに重要なのはドライバーとコミュニケーションを図り、柔軟に、時には毅然と対応していくマネジメントスキルです。

（１）求めることを理解する、汲み取るスキル
所長・管理職がドライバーとコミュニケーションをとるためには、ドライバーの表情、態度や発言などからドライバーの言いたいこと、求めていることを機敏に察知するスキルが求められます。

（２）わかりやすく説明するいスキル
ドライバーへの説明はシンプルにわかりやすく行うことが必要です。わかりにくい説明をしていると話をしなくなることでしょう。

（３）フレキシブルに対応するスキル
運送業の現場では突発的な事故、クレーム等、非定型的な業務が多く発生します。常に柔軟に臨機応変に対応するスキルが必要です。

（４）説得、説明するスキル
所長・管理職として言わなくてはならないこと、正当な業務指導はしっかりと行うことが必要です。毅然とした態度は説得力を増します。

（５）話しかけやすい雰囲気を作るスキル
トラブルへの最大の対策はコミュニケーションです。良いコミュニケーションのためには話しかけやすい雰囲気、親しみやすさが必要です。