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  • ブログ・鈴木 邦成

    第579回:物流DXネットワークの中核となるコネクティッドロジスティクス

    2021年4月25日

     
     
     

    物流現場では勘と経験、労働集約的な作業体制に依存してきましたが、現代ビジネスの中核業務となってきていることで、情報武装下での効率化が求められるようになってきました。

     

    もちろん、簡単に情報化できるほど物流業務は単純ではありませんが、まずはモノにデバイスを装着することで可視化を進めるという考え方が出てきました。

     

    モノの流れをコネクティッドすることでまずは物流の見える化を徹底していこうという考え方です。そしてそのうえで現場作業の無人化や完全自動化への舵を取っていきます。

     

    物流DXネットワークの中軸となるコネクティッドロジスティクスではIoT技術が中心的な役割を果たします。

     

    さらにこのIoT技術と自動運転車、物流用ロボット、ロジスティクスドローン、AGV(無人搬送機)などが有機的に連携しサプライチェーンの高度化、省人化、自動化が進み、ロジスティクスDXの流れのなかでスマートサプライチェーンに進化していきます。

     

    コネクティッドロジスティクスでは、これまではどちらかというと独立で進化してきた在庫管理、ロケーション管理、入出力管理、などの機能が5GネットワークにコネクトされたIoTにより有機的に結びつきます。

     

    また、作業する人の労働生産性の向上に繋がると注目されているアシストスーツやサポートジャケットもコネクティッドロジスティクスにおける重要な取り組みです。

     

    出荷、入荷の動きをリアルタイムに把握したり、貨物追跡を可能にしたりするセンサーや位置情報測位技術も大きく注目されています。

     

    さらにいえば物流センターなどでは、作業員やフォークリフトによる作業の安全性向上のためのドライブレコーダー、省力化のための自動搬送装置の導入も進んできています。

     

    工場で生産された部品、製品などは、トラック、鉄道、船舶、航空機などで、目的地まで輸送されますが、サプライチェーンにおける一連のプロセスでの貨物の位置や状態をリアルタイムにモニターするニーズも大きくなっています。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    鈴木 邦成

    物流エコノミスト・日本大学教授
    国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
    欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
    国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

     
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