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  • ブログ・鈴木 邦成

    サプライチェーンセキュリティの強化

    2009年6月30日

     
     
     

    蒸し暑い日が続いていますが、梅雨明けにはもう少し時間がかかるようです。
    サプライチェーンセキュリティの強化
    米国はサプライチェーンセキュリティの管理体制の強化を進めていますが、その一環として2007年には「100%貨物スキャン法」が成立しました。
    「エックス線検査装置と放射性物質検知装置を組み合わせた非接触型検査装置を使い、外国港湾において船積み前にすべての米国向けのコンテナ貨物の検査を行うこと」が決まっているのです。
    同法は2012年7月までに実施されることになっています。
    厳格化される米国向けの輸出管理
    コンテナ全量検査を義務化するというかたちで諸外国に米国向けの輸出管理を徹底させるという発想です。
    「コンテナの全量検査は基本的に無理のある考え方で、年間1200万個のコンテナを逐一、海外港湾で検査すれば、国際物流は阻害され、荷主のコストは莫大なものになる」ともいわれています。
    しかし、全ての米国向けコンテナのスキャニング、画像及び情報の米国への送信、放射性物質検知装置がアラームを発した場合の対処方法についてのテストプログラムが世界の複数の港湾ですでに行われています。
    物流のグローバル化の進展により、輸出入についても国際的な枠組みをこれまで以上に強化する動きが出てきているといえましょう。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    鈴木 邦成

    物流エコノミスト・日本大学教授
    国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
    欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
    国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

     
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