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  • ブログ・鈴木 邦成

    アパレル素材業界のサプライチェーン

    2009年8月9日

     
     
     

    物流人にとって、さまざまな業界のサプライチェーンの特徴を捉えることはきわめて重要といえましょう。
    それぞれの業界のサプライチェーンには独自の特徴があり、それが物流戦略に少なからぬ影響を与えることになりますから。
    アパレル素材業界
    今回は複雑といわれるアパレル素材業界を整理してみましょう。
    アパレル商品にとって素材の持つ役割は大きいといえましょう。
    素材の種類や質は価格や売れ行きに大きな影響を及ぼします。
    アパレル素材とは天然繊維と化学繊維からなる繊維原料を指します。
    アパレル素材は原糸⇒紡績⇒製織・製編⇒染色整理⇒テキスタイル加工販売といった流れで、アパレル産業の縫製の工程に引き継がれます。
    すなわち、原糸からテキスタイル加工販売までがアパレル素材業界の範囲ということになります。
    なおボタン、ファスナーなどはアパレル副素材と呼ばれ、アパレル素材業界と密接な関係にあります。
    養蚕業、石油化学工業などとも関係
    天然繊維の綿や絹などは牧畜業、養蚕業、化学繊維のナイロンやポリエステルなどは石油化学工業と深い関係を持っています。
    また、紡績企業は綿紡、毛紡、麻紡、合繊紡などに分けられます。
    テキスタイル産業は生地メーカーと生地卸商からなり、織物メーカー、ニット生地メーカーなどがありますが、さらに細かく分類することも可能で、たとえば織物メーカーは、綿織物、毛織物、絹織物、麻織物、化合繊織物などに分類できます。
    ちなみに織物メーカー、ニットメーカーなどの特定の生地が集約されている産地をテキスタイル産地といいます。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    鈴木 邦成

    物流エコノミスト・日本大学教授
    国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
    欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
    国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

     
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