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ブログ・鈴木 邦成
MFCAにおけるストック物量センター
2012年6月27日
MFCAとは
マテリアルフローコスト会計(MFCA)とはドイツのアウグスブルク大学のB・ワーグナー教授らにより創案、開発された環境管理会計の手法で、環境の視点から企業の会計システムの再構築を目指すもので、近年、その本格導入についての議論、研究、プロジェクトなどが進んでいます。
企業活動に投入される物質(マテリアル)がストックされる「物量センター」におけるマテリアルコスト、システムコスト、輸配送・収集運搬・廃棄物処理コストを情報システムとの連動のもとに可視化、測定、認定するというものです。
マテリアルのフローとストックに注目した包括的な会計手法で、環境重視時代に適していると考えられます。
無論、ロジスティクスの視点からも興味深い会計手法といえます。
ストック物量センター
MFCAにおけるストック物量センター(非製造物量センター)は、対象会計期間のインプット量、アウトプット量、在庫量、マテリアルロスなどが測定、認定する機能を持ちます。
投入材料、中間品、完成品などの工場倉庫、物流倉庫などのストックを指します。
倉庫などに入荷してくる物品(インプット量)と出荷する物品(アウトプット量)をそれぞれの種類ごとに物量を測定し、表示、可視化することで、環境負荷の程度を明らかにし、同時にマテリアルロスについても算定していきます。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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