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ブログ・上西 一美
第79回:子どもとの接触事故に注意
2022年9月5日
皆さんこんにちは、日本事故防止推進機構(JAPPA)理事長の上西一美です。
先日、北海道文化放送様から取材のご依頼があり、夕方のニュースに出演させて頂きました。
北海道で6月に子どもとの事故、特に自転車に乗った子どもとの事故が頻発したとのことで、注意するポイントをコメントして欲しいということでした。
以前、このコラムでもお伝えしましたが、毎年、4月から6月にかけては、子どもとの接触事故は増加します(ちなみに、1年間で歩行者と車両が接触する人身事故は、この時期が一番少ないのです)。
6月がピークと言っても、7月にこの事故が激減する訳でもありません。今一度、子どもとの事故の注意喚起をお願いします。
子どもとの事故では特徴的なポイントが2点あります。1つは発生場所です。やはり生活道路での交差点で多数発生し、その多くは信号がない交差点での出会い頭事故です。
もう1つの特徴は、発生時刻です。平日は、午後3時から同5時が最も多く、土日祝日は、日中も多く発生しています。
では、運転者として、何をすべきでしょうか? まずは、信号がない見通しの悪い交差点では、法令通り、最徐行で進入し、一時停止義務に関わらず、停止に近い状態まで速度を落とすことが理想です。
次に、走行中は、少しでも窓を開けておくことも重要です。運転者は、視覚からの情報で認知することが大半ですが、聴覚からの情報は、視覚からの情報よりも反応速度が早いのです。子どもの声を少しでも早く認知することでブレーキをいち早く踏めます。ぜひ、点呼や安全会議でお伝え下さい。
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筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
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