日本事故防止推進機構（ＪＡＰＰＡ）理事長の上西一美です。今年もよろしくお願いいたします。

さて、昨年を振り返ると、新型コロナの影響が残り、集まっての研修にまだ抵抗があり、なかなかしっかりと社員教育できなかった企業様も多いのではないでしょうか？

運送業の最優先は「安全運行」と掲げている企業様がほとんどだと思います。その中で、変化を感じたのは、「集まって研修できないなら」ということで、個別で行える動画コンテンツやｅラーニングの導入拡大です。

弊社でも一昨年より「法定１２項目動画配信サービス」を開始し、昨年はｅラーニングも開始しましたが、お陰様で導入企業は５００社を超えました。

背景には、新型コロナの影響が大きく、また、「２０２４年問題」で、研修による運転者の残業カットや運営・企画する側の管理者の残業カットも大きな要因となりました。

２０年以上、交通事故防止に関わり、確信をもって言えることは「継続することで抑止になる」です。集まって研修ができないなら、できない理由を並べるのではなく、できる工夫を考えることが大切だと思います。

私個人としては、やはり、直接、運転者と対話しながらセミナーをしたいと強く思います。しかし、それが困難な状況で、「コンテンツ動画を配信することで継続できるなら」という思いで始めたこのサービスですが、各社で事故が削減できたという報告をたくさん頂き、形を変えてでも継続することの大切さを学んだ１年でもありました。

時代の変化に対応する対応力が、この事故防止でも必要です。ぜひ、皆さんも、形に拘らず、「いかに継続して事故防止の取り組みができるのか？」を優先させて下さい。

今年も研修と動画コンテンツ提供の２本柱で、交通事故防止の商品を展開します。コンテンツは、ただこなすだけではなく、本気で事故がなくなる内容を継続し、さらなる抑止を実現していきます。こちらのコラムも１年間よろしくお願いいたします。