日本事故防止推進機構（ＪＡＰＰＡ）理事長の上西一美です。今一番お勧めしたいのが「Ｒｅｓｐｅｃｔ　ｔｈｅ　ｌａｗ３８プロジェクト」です。

これは、日本人の４０％しか守れていない道交法第３８条「歩行者優先」の法律を日本に浸透させるという目的で、２０２１年６月から始めました。もともと、私のフォロワー向けに発信していたのですが、よく考えると、プロドライバーが、まずは一般のドライバーに対して見本を見せるべきだと気づきました。

また、「トラックが横断歩道の手前で止まっている」ことが広がれば、ドライバーの地位向上にもつながります。

このプロジェクトに賛同頂いている企業では、交通事故が激減しています。

なかでも、柘運送様は、社員が歩行者に道を譲った動画を集めて、それを自社のＹｏｕＴｕｂｅ番組でアップし、企業ブランディングに取り組まれています。その活動が全ト協様から「令和４年度青年経営者等による先進的な事業取組金賞」を贈られる快挙を成し遂げたのです。

「ドライブレコーダー活用の目的はヒヤリ・ハットの検出」と言われる企業様が多いですが、私はお勧めしません。それが、事故をなくすことに対して必須でないからです。また、ドライバーにヒヤリ・ハットを申告してくれといっても、なかなか出てくるものではありません。しかし、自分が歩行者を優先させたり、道を譲ったり、優しい運転の動画を出してくれと伝えると出てくるのです。しかも、管理者の労力もかかりません。

ドライブレコーダーをマイナス評価ではなく、プラス評価にできるツールに変えることができるのです。

さらに、ＹｏｕＴｕｂｅにアップすることで、企業ブランドの構築はもちろん、荷主へのアピール、人材確保にもつながります。「ＹｏｕＴｕｂｅで事故をなくす」、皆さんの会社でもこれは実現できるのです。

私自身がＹｏｕＴｕｂｅ番組を運営していますので、そのノウハウをもとに、今年から、ＹｏｕＴｕｂｅ番組の立ち上げサポートも開始しました。ご興味がある方は、いつでもご連絡ください。