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ブログ・上西 一美
第117回:左折時の徐行は絶対条件
2024年4月20日
交通事故防止コンサルタントの上西一美です。1月25日午前8時すぎ、西条市吉田の県道で信号機のある横断歩道を自転車で渡っていた16歳の女子高校生が、右からやってきた大型トラックにはねられ、2週間後に死亡しました。
突然ですが、皆さんは左折時のルールを覚えていますか? 左折する際は、30m手前で指示を出す、そして、左にできる限り寄せる、さらにできる限り寄せたまま沿って左折する。さらに、徐行して左折することが定められています。
このルールの中で、「できる限り」という言葉が入っていますが、車両の特性や道路状況によってはできない場合があるということを示しています。それに比べて「徐行する」という言葉の前には「できる限り」という言葉は入っていません。つまり、道交法では、左折時の徐行は絶対条件ということです。
左折時の自転車巻き込み事故は死亡率が高いと言われ、一時は、自転車の巻き込み死亡事故の9割以上が、大型トラックによるものと言われていました。
トラックは死角が多いため、歩行者や自転車を見落としやすく危険です。ですから、道交法通り、必ず徐行して確認できる時間を作ってください。
さらにやって頂きたいのが、「自分で死角を作らない」ことです。例えば、カーテンを閉めた状態で走行しない、安全窓を塞がないなどです。ダッシュボードに死角ができるのは仕方ありませんが、運転者が作る死角は許されないことを、ぜひご指導ください。
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筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
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